徒然なるままにお絵かき候

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ALPACA

自分なりの描き方と意外な失敗

さて、ようやく独自の描き方を手に入れました。
ペンタブをショットガンの的みたいにしてから、ずいぶんと長い時間を費やしました。

左手にコマンドユニット、右手に多機能マウスという私のオリジナルスタイルは、デジ絵を描くうえで鉄板になりつつありましたが、ここで意外な落とし穴が発見されます。

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度を越えたクリック数

良かれと思って買ったゲーミングマウスでしたが、無線と有線の両方がありました。
一昔前は、無線マウスに無線キーボードで、PC本体に何も刺さっていないのがオシャレ的な風潮があったくらいです。
奮発して無線を購入し、「これで有線(コード)の煩わしさから開放されるぞ」と思ったものの、これが大失敗でした。

右手でも使えるショートカットは便利で、快調に書き続けていたのですが、始めて3日目。
突然、マウスが動かなくなったのです。
故障かと思い焦りましたが、電池を交換したら動き始めたので一安心でした。
と、同時に嫌な予感がしてきました。

無線マウスの売り場には「電池超寿命、3年持ちます!」とか「当社比較で2倍に」などのうたい文句が踊っていました。
今でもコストパフォーマンス重視のパッケージ製品はよくあります。

私は一度の電池交換で3年も使えるのなら、コスパは良いと思っていました。
ここに誤算があったのです。

全てをマウスクリックだけに頼る描画方法だと、クリック回数が異常に多いのです。

朝から晩までクリックしっぱなし。
通常の使い方と比較した正確なデータはありませんが、ざっくりと換算するなら、普通の人が一年間にクリックする回数を一日でしていたことになります。

信じられます?
3年が3日間になったんですよ。
これ、盛ってないですからね、全て本当の話です。

今では液晶ペンタブレットの値段もかなり下がってきているので、マウスで描こうとする人はまずいらっしゃ らないと思います。
ですが、何かの事情があり、これをお読みになって「よし、俺もマウスで描いてみよう!」とかとち狂ったことを考える人がいらっしゃいましたら、これをお伝えしなければなりません。

<マウスでデジ絵を描くなら有線じゃないとダメ>
      &
<なるべくならゲーミング多機能マウスで>

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激しく使い続けたコマンドユニットがまさかの事態に

これも嘘じゃありませんし、どちらかといえば、こっちの方がよほど気をつけないといけません。

コマンドユニットと多機能マウスでの描き方になった際、人から頼まれたり、自分で描きたいこともあったので、かなりのハードユーザーになっていました。

ワーキングプアなりに収入が増えた分、会社での仕事も忙しかったので、休みの日は絵描きと化します。
社会人の方なら分かると思いますが、平日にできないことを休日にこなしていると、意外なほど自由な時間は短くなります。

そのわずかな時間を最大限に利用するため、寝食を削ってモニターに向かい続けました。
体力的に大変ではありましたし、お金にはなりませんでしたが、それはそれで楽しい時間でした。

やっぱりね、描くことが好きなんですよ。

喜び描き続けました。
しかし、ここにも罠がありました。
振り返れば罠だらけ。
この先もたぶん罠だらけ。

人生これ地雷原という私が一番ほしいのは、「やる気スイッチ」などより、よっぽど「コンティニューボタン」が欲しいです。
苦い思い出なので、よく覚えてもいます。

コマンドユニットを左手で操作する以上、左手の感覚が命です。
このタイプのゲーム用デバイスは手を上から置くタイプが多いのですが『Tab-Mate Controller』のように持つわけではありません。

つまり、常に上に手を置いておきつつ、ボタンを押し込む状態にしないといけないので疲れるのです。
特に私の使っていたSaitek社製の『Cyborg Command Unit』はボタンがやや硬いこともあり、指先を動かす筋肉を酷使します。

その分、寝不足になっての誤操作で押してしまうことを防げるので、意識が朦朧としても描き続けられるという良い面もありました。
そうまでして描くなという意見もあるでしょうが、描くのが好きなんだから仕方ありません。

「疲れなんぞ気合で乗り越える!」
と、これまでまともに描けなかっただけに、腕の痛みを無視して描き続けました。

その結果、おかしなことが起こり始めます。
左腕の痛みがいつもより鋭く、しかも右腕も含めてあちこちが痛み始めたのです。
高熱も発し始め、最初は「風邪かな?」と思っていたものの、二日間もしない内に一気に症状が悪化していきました。

これね、本当に一気に来るので防ぎづらいんですよ。

風邪にしてはおかしく、咳き込むこともなければ発疹が出てきます。
その痛みは凄まじく、歩くのが困難になるほど。
痛みのある箇所は左腕から左肩、右へと広がってゆき、痛む箇所に合わせて発疹も広がってゆきます。
身体を動かすと余計に痛いのですが、じっとしてても痛むので眠ることもできません。
当然、描くことなどできるわけもなく、会社も休むことになりました。

痛みに耐えながら病院でお医者さんに診てもらうと、驚きの診断結果が。

医者「あー、これは…痛いでしょう?」
しば「メチャ痛いです。これなんなのでしょうか」
医者「それね、水疱瘡(みずぼうそう)ですよ」

耳を疑いました。

しば「・・・子供がよくなる、アレですか?」
医者「そう、あの水疱瘡です。最近、かなり無茶しましたね?」
しば「え、ええ。まあ」

無茶したら水疱瘡になる?
そんなの初耳でした。

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ハードワークで水疱瘡に?

水疱瘡というのは9歳以下の子供がよくかかります。
しかし、齢を重ねた後に発症すると重症化することが多いことでも知られています。

水疱瘡感染症なので、発症してしまったら会社や学校は休まなければなりません。
ちょっと意外だったのですが、お医者さん曰く

「実はね。本当のところ感染力は低くて、人から人に伝染することはあまりないんですよ。ただ、その身体に出ている疱瘡(発疹のようなもの)が潰れて出てくる水、ありますね。その体液に他の人が触れたまま洗わずに放っとくと感染します。その程度のものです」

こういう本当の情報って、なかなかネットに出回らないので、ご参考までに。

さて。
一番、気になることをズバリ訊いてみました。
「あの…無理したら水疱瘡になるってどういうことでしょう。関係性が全く分かりません」

その理由はこうでした。
水疱瘡というのは、治っても完全に体内からいなくなるウィルスではないそうです。
このウィルスは神経の根の奥深く、神経根(しんけいこん)に居着いてしまい、完全に除去することは不可能なのだそうです。

しかし、発症することさえなければ神経根の中で静かに寝ているだけの状態なので、医学的にはこの時点で「 治った」とみなします。
一般的には抵抗力が落ちてくると潜伏していた水疱瘡ウィルスが活動を開始する、と言われていますが、それ なら風邪引いただけでも併発しそうなものです。
つまり、引き金になった条件は抵抗力が落ちるのとは別のところにあることが分かります。

「身体を酷使することにより神経が疲弊、刺激され続けるとその部位の神経根に眠る水疱瘡を呼び覚ましてしまう」

これが本当の理由のようでした。
そして、どの部位から発症したかというと…そう。
常にショートカットを入力し続けていた左腕だったのです。
一番、症状が重く出ていたのも左腕で、治療を続けても最後まで疱疹や痛みが残っていたのも左腕でした。
掲載予定だったサイトへのイラストも納期を過ぎてしまい、謝りの連絡を入れては寝込むような数日間は辛いものでした。

皆さんも十分にご注意下さい。
決して、無理をしてはいけません。

野を越え、山越え、海を越え…
『SAI』から『Comic Studio』に乗り換えて、枠線や吹き出しなど漫画的な表現も出来るようになってきました 。
やがて『Clip Studio』となって、淡い色合いでの表現も可能となります。

今、思い返すと、よく続けてきたなぁと感慨深いです。
それもこれも、何より絵を描くのが好き、という一語に尽きるのだと思います。

笑い話のような艱難辛苦。
一味違ったデジ絵の描き方をしようと思っている方は、私のした苦労をすっ飛ばして、両手でカチカチして下 さい。

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